ナイアガラの滝の豆知識のおすそわけ

●滝
まずみなさんがご存知のナイアガラの滝。
アメリカとカナダ２国にまたがってあります。
ただアメリカ側から見ると
半円のようになっているカナダ滝はキレイに見えますが
アメリカ滝と花嫁のベールの滝を背中から見る形なので
ナイアガラ。フォールズを訪れた観光客の約90%がカナダ側を訪れます。
理由はナイアガラ・フォールズを正面から眺めることが出来るからです。

●国・ナイアガラフォールズ市
国境を挟みツイン・シティーとしてカナダ側(Niagara Falls Ontario)、
アメリカ側(Niagara Falls NY)に両国にナイアガラ・フォールズ市があります。
カナダ側のナイアガラフォールズ市には人口は約７万６千人、
アメリカ側は約６万人。世界の観光地と比べ小さな市です。

●滝の説明
まずナイアガラの滝と呼ばれていますが実際は３つあります。
縦・高さは２１メートルー３４メートルどれも同じです。
ただ流れてくる水の厚さもいれて川の水面までなら５７メートル
まずはアメリカ滝(横２５０メートル)
　　　花嫁のベール滝(横１５Ｍ)
　　　カナダ滝、またの名前を馬のひづめ滝(横６７０メートル)
●位置
ナイアガラ川は５８キロ、
上流エリー湖からナイアガラ川を流れて
その間にナイアガラの滝、それから下流のオンタリオ湖に水は流れています。
湖と言ってもエリー湖はほぼ四国くらいの大きさ、
オンタリオ湖は九州くらいの大きさ
ということでナイアガラの滝がどれくらい迫力のある滝かご想像できると思います。

●ナイアガラフォールズの誕生
ナイアガラ・フォールズの誕生は
約1万2千年前、氷河によってナイアガラ・フォールズは作られました。

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●名前の由来
ナイアガラという名前の由来なんですが
昔々、先住民がナイアガラの滝を見て広大な滝と彼らの言葉で
「オンガハラ」言ったこと。
それから1697年初めて滝を発見されたとされる
(先住民が発見してたから西洋に初めて紹介した人)
Robert Cavelierが率いるフランスの探検隊がナイアガラ・フォールズを発見しました。
探検隊に従事していた Louis Hennepin神父が探検の様子を日記に書き残していました。
1697年「New Discovery」（新発見）の本の中で
ナイアガラ・フォールズの高さを約201m以上と推定、紹介しています。
その先住民の言葉を聞いて「オンガハラ」を「ナイアガラ」という聞き間違えてか
言いやすくいってかそんな感じで今に至ります。

●水の量
滝を流れる水はシーズンとオフ・シーズン(冬)では流れ落ちる水量は半分となります。
正確には4月1日から10月30日：毎秒2,832立方メートル
11月1日から 3月31日：毎秒 1,416立方メートル
さてバス・タブ（ホテルに備え付けてある浴槽）で何個分になるのでしょうか？
毎分約百万個、または、屋根を閉めた東京ドームを約７分で満杯にします。
想像を超える水量です。
毎日、24時間、365日止まることなく流れ落ちています。

●侵食
ということでそれだけの水が流れてきては滝がどんどん削られていってしまいます。
１年に３センチメートル(１０年も経つと３０センチメートル)
対したように見えないかもしれませんが昔は滝はもっと下流にあったんです。
侵食すると将来、滝はなくなってしまうかもしれないんです。
ナイアガラに住む人はほとんどの人がなんらかの形で
観光業にたずさわっています。
ということで侵食すると滝の近くにあるホテルやお土産屋さんは移動しなくてはなりません。
しかしそんな訳にもいきません。
実際に今も滝は水に削られて侵食しています。

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●水力発電
その侵食を防ぐために１９５０年、
コントロールゲートと言うものがアメリカ側・カナダ側でつくられました。
その水門で滝に流れ落ちる水を調節して滝の侵食を防いでいます。
このたくさん流れる自然の水を水力発電に使っています。
ナイアガラ川のずっと下流に発電所がアメリカ側・カナダ側にあります。
このコントロールゲートで防いだ大量の水を引き込み
運河や地下トンネルで下流の貯水池に導き
私達の生活の電気などの水力発電に使っています。
発電量はカナダ側で2百万キロ・ワット、
アメリカ側で2.4百万キロ・ワット、
総発電量4.4百万キロ・ワットになります。
これは100ワットの電球で2千4百万個に灯をともすことが出来る電気量です。

●威力
滝から流れ落ちる水が滝つぼにぶつかる時のインパクトは
10階建ビルの屋上からコンクリートの路面にぶつかる衝撃と同じインパクトがあります。
生身でカナダ滝から落ちるとまず助かりません。

●冒険家
ただこの滝に炊き下りに挑戦した冒険家(Daredevil)がたくさんいます。
みなさんはしないでください。

昔々、1901年10月当時63歳の女性教師アニー・テラーさんと飼い猫の黒猫。
樫のワイン樽に入りナイアガラ・フォールズを下ったのが最初です。
彼女は有名になろうとマスコミや色んな人を滝近くに呼んで
教え子だった生徒達に手伝ってもらって滝くだりをしました。
そんな中、人々はあの滝をくだろうと言う彼女の発想にびっくりでおもしろ半分で集まりました。
そんな中、滝をくだる時はさすがに生きているかをまず心配しましたが
無事、彼女と飼い猫は酸欠状態ながらも生きていました。
ただ飼い猫の黒猫があまりの怖さに毛が逆立って白猫に見えたとも言われています。

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それから命知らずの冒険家達がワイン樽や自家製の樽に入り滝下りに挑戦しました。
２．　1911年　７月　Bobby Leach 　 生還
３．　1920年　７月　Charles Stephens 　 死亡　樽が開いた
４．　1928年　７月　Jean Lussier　　　　　　 生還　
５.　 1930年　７月　George Stathakis 死亡　酸欠
６.　 1951年　８月　William "Red" Hill Jr. 死亡　チューブ
７. 1961年　７月　William Fitgerald PH.D. 　　　　　 生還
８. 1984年　７月　Karel Soucek 　　　　　　生還
９.　 1985年　８月　Steven Trotter 　　　　　　生還
１０. 1985年　11月 David Munday 　　　　　　生還
１１. 1989年　６月　Peter DeBernardi/Jeffrey Petkovich　生還
１２. 1990年　６月　Jessie Sharp 　死亡 　カヤック
１３. 1993年　９月　David Munday(２回目) 　 生還
１４. 1995年　６月　Steven Trotter(２回目)　　　　　　　生還
１５. 1995年　10月　Robert Overacker　　　　　　　　　 死亡　ジェットスキー
１６. 2005年 10月　Kirk Jones　　　　　　　　　　　 生還 　自殺。しかし生還

16人の挑戦者中5人が死亡、生存率は66%になります。
現在、滝下りは法律で禁止されており1万ドルの罰金が科せられます。

●伝説
昔々、ナイアガラ周辺に住んでいた先住民の伝説
部落に住んでいた美しい乙女レナワラが酋長の命令で
村の長老と結婚することになりましたが、結婚式の最中逃げ出しました。
この事件により乙女は部落から追放され、村を出なければいけなくなりました。
滝つぼに住むと信じられている精霊の強い力に呼び寄せられ一体となりました。
今でもナイアガラ瀑布から吹き上がる霧の中に乙女の姿を見ることが出来ると信じられています。もしかして霧の中に乙女の姿を見ることが出来るかも知れません。
なのであの滝のすぐそばまで行けるアトラクションの船の名前が
「霧の乙女号(Maid of the mist)」と言うんです。
そのお陰でこのアトラクションの船は
創業1846年から事故は1件も発生していません。
ちなみに世界で一番古いクルーズ船です。

●奇跡
この他にもナイアガラの奇跡としてRoger Woodward君(当時７歳)の有名な話があります。
1960年7月、ナイアガラ川の上流でボート遊びをしていた
3人（おじさんと姉、弟）がモーターの故障で川下に流され、
途中で転覆3人は川に投げ出されました。
おじさんは死亡、姉 (Deanne Woodward)は滝から落ちる寸前（滝から3m）で助けられましたが、弟 (Roger Woodward),当時7歳は滝つぼへ流されました。
幸い救命胴衣を着ていたため助かり霧の乙女号に救助されました。
後にも先にも7歳の男の子だけです。
現在も二人は健在で時々ナイアガラ・フォールズを訪問しているそうです。

ところが2005年10月自殺志願者の男性が生身で滝に飛び込み助かりました。
このことは奇跡と言われ生身で滝から落ちて助かった人は二人になりました。

●イルミネーション
１９２５年からイルミネーションが行われています。
現在はアメリカ滝とカナダ滝のちょうど間くらいにイルミネーションタワーがあり
２１つのライトで滝をキレイに演出しています。
ただ暗くなるのが月によって極端に違うので
(夏は暗くなるのが遅い→９時すぎにやっと暗くなる
冬は暗くなるのが早い→５時にはもー真っ暗なんです)
スケジュール(変更があるかもしれない)
１月１日　　ー　１月２１日　　　　　５：００－１２：００
１月２２日　ー　２月２８日　　　　　６：３０－１０：００
３月１日　　ー　３月３１日　　　　　７：００－１０：００　　
４月１日　　ー　４月３０日　　　　　８：３０－１１：００
５月１日　　ー　８月１５日　　　　　９：００－１２：００
８月１６日　ー　９月３０日　　　　　８：３０－１２：００
１０月１日　ー　１０月３０日　　　　７：００－１２：００
１１月１日　ー　１１月１５日　　　　６：３０－１２：００
１１月１６日ー　１２月３０日　　　　５：００－１２：００
１２月３１日　　　　　　　　　　　　５：００ー１：００am

●マイナスイオン
ナイアガラの滝のマイナスイオンは森林の７倍とも言われています。
有効な症状→偏頭痛、うつ病、心身の疲労、不眠症集中力不足、やけど、体力不足

●ナイアガラ・フォールズの水の流れが止まった？
1848年3月29日、ナイアガラ・フォールズの水が止まりました。
原因は上流にあるエリー湖で南西の突風が吹き
流氷がナイアガラ川、出口に大量に吹き寄せられ、
流氷のダムができ水が堰きとめられました。
約30時間後、風向の変化により水が流れるようになりナイアガラ・フォールズが戻りました。

●アイスブリッジ
冬のナイアガラ滝に見られる光景です。
エリー湖から流れてくる氷の塊がカナダ滝を流れ落ちます。
レインボー・ブリッジがあるあたりの川幅が狭く流れ落ちた氷の塊が12月から溜まり始め、
次々と流れてくる氷の塊を塞き止め1川全体が凍っているように見えます。
これがアイス・ブリッジと呼ばれています。
アイス・ブリッジの厚さは最大で約26mになった記録がありますが
平均12mから13mの厚さになります。3月中旬から下旬に氷が下流に流れ始めます。

●観光客
この広大なナイアガラの滝を見に世界中からの観光客は毎年１４万人を越えています。

また更新します